さくらえ保育園で“若年性認知症”研修会を実施

 12月19日(木)さくらえ保育園において、若年性認知症研修会を開催しました。これは島根県健康福祉部高齢者福祉課地域包括ケア推進室が展開している取り組みで、当日は島根県若年性認知症相談支援センターの若年性認知症支援コーディネーターの下田眞輝子氏にご来園いただき開催しました。

 認知症は高齢者に多いと思われている病気ですが、最近では若い年齢から発症する患者も多く、65歳未満で発症した場合に” 若年性認知症 ”と呼ばれます。働き盛りで発症することもあり、経済的に困難な立場になることも問題となっています。
 研修会の冒頭、認知症と加齢等による物忘れの違いや認知症の種類、また、そういった症状になった時の本人や家族、そして、会社などの思いや対応の仕方など、具体例を交えながらわかりやすくお話しいただき、さらに、認知症に関するサポート体制や医療機関はじめ、行政の施策などをご説明いただきました。また、短い時間ではありましたが、2班に分かれて「もし、自分が若年性認知症と診断されたらどのような気持ちになるか、また、職場などに対してどういったことを望むか」など、職員皆で意見を出し合いました。

たぶん職員皆、“認知症”ということなど、私たちには無縁だと言われる方が大半だと思いますが、認知症に限らず、もし、職員の誰かが何か困っていたり、悩んでいるときでも、皆が温かく支えあい、助け合っていけるような職場でありたいと願っています。今後、もし、周りにそういった症状の方を見かけたときには、専門家やかかりつけ医への相談もしくは受診を進めるなど、早期に対応すること、そして、相手に対する思いやりの気持ちが肝要だと感じ研修を終えました。